
「きみが死ぬまで恋をしたい」はあおのなちによる漫画作品。
コミック百合姫で2018年8月より連載を開始した。
模擬戦中の事故で怪我を負ったシーナは保健室に運ばれるが…
前回はこちら。
ミミの修復魔法
魔法で作られた仮想敵が相手の実戦訓練が行われた。
普段とは別人のようなミミの戦いぶりに目を奪われたシーナは、接近する敵の姿を見落としてしまっていたようだ。
その代償は大きく、左腕を失うことになる。
授業の一環とは言え、集中を切らすことは重大なミスに繋がりかねないことは彼女も理解していたはずだった。
幸い、ここはそういった事態に対応できるスタッフも揃っていて、死ぬこと以外の事は何とかなってしまうのかもしれない。

保健医のフラン先生の落ち着いた様子と言葉に、ひとまず安心である。
さすがに元の腕が見つからなかったので労力は必要そうだが。
一方で、シーナのそばを離れようとしないミミ。
普段の彼女は感情表現も豊かで、怪物や戦闘マシーンのように呼ばれる人物とは思われない。
シーナへの懐き具合といい、どのような生い立ちなのだろうか。

今回、修復魔法の効果とミミの秘密?の一端を知ることができる。
はじめて会った日もシーナの傷に興味を持っていたミミは、自らが怪我をしないので関心があるように見えた。
戦闘での出撃でも無傷で帰還することができるほどの実力者。
でもどうやら彼女も無敵なわけではないらしい。
腕を失ったこともあるし、その痛みも知っている。
死にかけたこともあるのかも。

そのせいか、親のように慕うシーナが苦しんでいるのを見て気が気ではないようだ。
このへんは普通の女の子と変わらない。
戦いのときだけスイッチが入る感じかな。
フラン先生が治療を始めるのを待ちきれずに、修復魔法を自ら実践してしまうところがハイライト。
失敗すれば自分も腕が吹っ飛ぶ危険もあるらしいのだが、本来なら無謀とも言えるわがままを通すのも先生の前だからという気はする。
なんだかんだ信頼はしているんだろうね。

疲れてそのまま寝てしまう姿がかわいい。