
「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで連載中。
23話は、「つばあり帽」に捕らえられたアガットに危険が迫る。
一方、洞窟の崩壊に巻き込まれたココたちが見たものは…
前回はこちら。
魔法使いを目指すことになったココは、キーフリーに弟子入りする。ある日、同じ弟子であるアガットとリチェが「第2の試験」を受けることに。受かれば、魔法使いではない人達の前で魔法を使う許可が下り、一人前に一歩近付ける。だが、試験中に「つばあり帽」が現れアガット達に襲い掛かってきた!一方、付き添いのココたちも襲撃を受け、洞窟の底に落ちて行ってしまった。
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
捕らわれたアガット
ココへの追跡を回避しようと説得を試みたアガットだったが、 つばあり帽には通用しなかった。
相手は、肉体すら捨て去った狂気の魔法使いである。
倫理観もぶっ飛んでいる。

彼らがこの試験のタイミングを狙ったのは、師であるキーフリーの監視下から離れる隙を選んでのこと。
さすがに正面からぶつかるのは避けたいらしい。
それはキーフリーの実力を警戒してのものなのか、動ける人員が少ないためなのか。
その実態はほぼ謎のままである。

今度の刺客は、人間に対しても禁止魔法の使用を躊躇しない相手。
アガットも危険な状況であったが、リチェとユイニィの機転でなんとか脱することが出来た。
リチェの魔法、大活躍である。
使える魔法の種類が少なくても、この応用力の高さで乗り切っているところはさすがとしか言いようがない。

道を崩して迷宮の魔法に誘いこもうとの作戦だったが、実体のない相手に通用するだろうか。
むしろ帽子とマントが実体と言えるのかもしれないが。
それを経由してしか物理的に干渉できない可能性はある。
二つの道
アガットの代わりに犠牲になってしまったユイニィを探すため、またキーフリーに事態を伝えるため、二手に分かれる事になった。

どちらを選んでも困難な道になるだろう。
厳しい言い方にはなっていたけど、リチェを出口に向かわせたのはアガットなりの覚悟と優しさの表れなのかもね。
つばあり帽に襲われた場合はどちらも戻れる保証はないけれど。
一方、待機組のキーフリーと弟子たちは、洞窟の崩壊に巻き込まれていた。

そこに現れたのは洞窟の底に眠っているはずの金細工たち。
古代のロモノーン洞国において無益な人間と判断され、魔法で姿を変えられた者たちである。
中には形をとどめていない者もいるが、禁止魔法で蘇ったのだろうか。
落下の際に怪我を負ったキーフリーだが無事に切り抜けられるか。
あとがき
今回までが4巻の内容になるはず。
来月は休載で、9月に4巻と続きが出る予定。
▶とんがり帽子のアトリエ(4)限定版 (講談社キャラクターズライツ)
限定版は予約が開始されていて、オリジナル色鉛筆12本セットとぬり絵8枚付きとのこと。
発売日は9月21日。