
「空電ノイズの姫君」は冬目景による漫画作品。
月刊バーズで2016年より連載を開始した。
20話は、アルタゴの全体練習の再開と、リズム隊の秘密特訓が描かれる。
前回はこちら。
久しぶりのバンド練習
拓海の後輩バンド・三田ーズ(THUNDERS)のライブは、アルタゴのメンバーにいい影響を及ぼした。
しばらく休んでいたバンドでの練習も再開し、少し先だが次のライブの予定も決まったようだ。
見学する夜祈子の表情が、彼らの順調さを物語っている。

あの日の様子はSNSでも話題になり、謎の美女の噂で持ち切りだったようだが、当の夜祈子はそういったことに全く興味がない。
歌うこと自体は好きなので、ライブ後もごきげんな様子も見られたものの、音楽活動を続けることには否定的。
彼女の達観している態度は過去のトラウマが原因なのだろうけど、未来を諦めたような物言いをするところは心配になる。

磨音たちとの交流で、少しずつ癒やされてると思いたい。
高瀬と日野の秘密特訓
最近の日野は、個人特訓として原田に練習を見てもらっている。
バンドのリーダーとして前回のライブに責任を感じていて、自分たちの技術向上が優先事項だと考えていようだ。

今回は、高瀬も誘ってベースの指導もしてもらうことになった。
ゲストとして元THE AMBER JACKのベーシストHIROKIも初登場である。
これでアルタゴのメンバー全員がこの先輩バンドの指導を受けた経歴を持つことに。
ベテランから直接学べるのは貴重な経験。
多くのバンドを見てきた目で客観的な意見をもらえることが、今のアルタゴにとって糧となるだろう。

彼らも少しは精神的に成長したということだね。
そして、同じく例のライブで夜祈子の歌を聴いた者として当然の質問があった。
「なぜあんな逸材を誘わない?」
実際のところ誘いたいのはやまやまなのだけれど、その前にやり残したことが彼らにはある。
現在のメンバーで、ライブで見返してやること。
動画配信やコンテストなど他の手段は後からでもいい。
ここのとこの高瀬はいいこと言ったよね。
もしかしたら初めてかな。
いい目をするようになってきた。
一方、家族はバンド活動にのめり込むことをよく思っていないようで…

磨音と高瀬はそれぞれけじめをつけた事なので、今度は日野の番。
あとがき
月刊バーズは次の2018年8月号の発売をもって休刊することが決定した。
移籍先などはその際に発表される予定。