
「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで連載中。
17話は、それぞれの魔法に対する接し方の違いが描かれる。
前回はこちら。
魔法使いを目指すことになったココは、魔法使い・キーフリーに弟子入りすることに。だが、母親を石の魔法から解くべく連日無理をして魔法を学んでいたことがたたって、倒れてしまう。担ぎ込まれた病院で再会したのは、魔法使いになることを諦めていた魔材屋の少年タータだった。タータの看病の甲斐あって、ココは無事に回復し、アトリエに戻った。
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
ココの得意な魔法は
回復して元気になったココは、相変わらずアトリエで魔法陣の練習をする日々が続いている。
少しでも早く成長したくて無理をしていたのも、目標の設定が不明瞭な点もあっただろう。
だが一つの希望が見えたことで、ココの精神も穏やかさを取り戻した。
彼女の描く魔法陣は、以前に比べるとだいぶ安定してきたようだ。

その中でもついつい同じ陣を使ってしまう事があり、そういった無意識に出てくるものこそ得意と呼べるものかも知れない。
かつて村で母の手伝いをしていた頃、彼女の採寸の手際は素晴らしく、その正確でブレない線はキーフリーも目を見張ったほどであった。
道具に慣れてくることで、彼女の本来の持ち味も表れるようになった。
でも一番の良さはその素直さにあるのだろうなというところ。

魔法陣の構成を覚えて自分にも使えるようになればなるほど、本に描かれている陣のすごさが理解できてきた。
ただし語彙力はまだまだの様子。
書物で新しいものを知ることが好きなココと違い、リチェはそういったことが苦手らしい。
この辺は彼女がこのアトリエに来る以前の出来事と関係あるようだ。

魔法試験の話が出てきた時も態度がおかしかったけども、トラウマになるようなことがあったのか。
キーフリーのセリフで、リチェが以前は別の魔法使いに弟子入りしていたことが触れられていた。
センシティブな問題らしく、キーフリーやオルーギオも慎重に対応している。
テティアとは動機こそ異なるが、彼女も自分の魔法を追及したいと思っているようである。
ココの反応で少しずつ癒されていくのかも。

ちなみにオルーギオは久々の登場。
新しい魔法器を完成させて部屋から出てきた。
キーフリーやココが寝不足を心配して安眠できるアイテムを作っていたらしい。
ツンデレさん。

そしてアガットの第2の試験の日程が決まった。
大講堂から連絡が来たばかりだが、3日後に行われることに。
時間がないが、本人は待ちに待った報せ。
すでに準備はできているだろう。
あとがき
2月23日に単行本3巻が発売される。
今回は紙の場合のみ限定版が登場。メモ帳&付箋ブックが同梱されるようだ。
また、続きが今月号で追えるようになっているが、アンケートプレゼントとしてアクリルジオラマセットやQUOカードが抽選で用意されている。(電子書籍版も応募可能)
ちなみに紙版では着せ替えカバー付き。
欲しい。