「夏目友人帳」は緑川ゆき原作のアニメシリーズ。
2016年10月より5期の放送中。
今回は第5話、多軌の家に再び妖が現れた。気になった多軌は術を使ってしまうのだが。
前回はこちら。
多軌の家に現れた妖怪
夏目は、学校の黒板に妖怪が書いたと思われる落書きを見つける。用心する中、多軌が最近、陣を使って家に迷い込んだ妖怪を助けたという話を聞く。夏目は多軌の陣が、祓い屋の間では禁術であることを伝えようとするが…。
(あらすじ:公式サイトより)
地学教室に資料を片付けに来た夏目は、黒板に落書きがしてあることに気付いた。
読もうとすると入口に妖の気配がするが、代わりに現れたのは多軌だった。
最近、多軌の家に妖が現れているという。
気配や物音がし、夢の中で誰かを必死に呼ぶような声が聞こえて放っておけなくなった彼女は、妖の姿を見せる陣を使ってしまう。
多軌の家は、祖父の残した結界や術で守られており、その妖は通り抜けようとしたが出られなくなったらしい。
多軌が用意した、術を避けて抜ける地図で外に出られたその妖は、どうやらまだ家から離れていないようなのだ。
夏目とニャンコ先生は、多軌の家を訪ね妖探しをするが、見つかったのは小さなネズミのような妖。
多軌が助けたモサモサの妖と一緒にこの家で迷い、旅の仲間が行方不明になっているとのこと。
こう見えてネズミではなく旅兎という妖で、淡雪というかわいい名が付いている。
一同はこのうさぎ1号と一緒に、仲間を探してやることに。
張り切る多軌。旅兎の姿は見えていない。
禁術の意味
多軌の使う、妖怪が見える陣は、祓い屋業界では禁術とされている。
以前も彼女はその陣を使ったことで命を狙われる経験をした。
それでも夢で聞いた必死な声に、使わずにはいられなかったのだろう。
現れた妖の姿に震えながらも、助けて欲しいとの言葉に真っ直ぐ見返してきた彼女の目を、その妖は忘れられなかったらしい。
お礼をする機会をうかがって、家の側から離れずにいたようだ。
禁術とされている理由は、見えないほど力の弱いものが妖との接点を持つのは危険だからだと思っていたが、モサモサの妖は違う視点を持っていた。
禁じた奴は正しいが…禁じた奴はやさしいのだな。
人に危害を与える妖怪ばかりではない。
本来は見ることの出来ない人と接してしまったことで、それを忘れずにいる妖もいる。
届かない思いで苦しまないようにとの考え方もあるのかもしれない。
ここまで登場している祓い屋たちからは想像できないけれど。
見えぬ相手にはいないも同然、もともと結ぶだけ無意味な縁なのだ
少なくとも多軌の笑顔を見ていると、無意味なことばかりではなさそう。
彼女は、出会った証の梅の花の枝を大事にしていた。
あとがき
ついに多軌の登場。
今回のニャンコ先生の呼び名はつるふか先生。
旅兎のしっぽを見た夏目のかわいいの声に食いついた多軌がかわいかった。
見えなくていいこともあるのかもしれない。
次回は第六話、「音無しの谷」。
原作は16巻より
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